top of page

苔テラリウムの基本
苔テラリウムの作り方、メンテナンス方法、歴史、構造etc...


苔の剪定
テラリウムの基本について。前回記事はこちら: テラリウムの特徴 苔テラリウムの苔が伸びすぎてしまった時の対処方法 新緑の季節、気温が上がり苔は伸び放題。店舗で苔のメンテナンスをしていたら、 お客さんが「この前購入した苔テラリウム、苔が伸びて蓋についちゃったよ〜」。 根が張り半年も経つと容器の中で苔がボサボサになります。 コケ植物に維管束の管はなく、体全体で水と栄養を吸収します。 そのためどこをどのように切っても、根っこ(仮根)を切り落としてしまっても生きています。 剪定の自由度が高いので、思い切って切ります。 自生地で生えているように、同種の苔はある程度の束にして同じくらいの高さにそろえ、乾燥を防ぎます。 上部を切り落とすか、一度引き抜いて根の部分を切り落とします。 柔らかな土に生えている場合 苔を引き抜き茎〜根本を切り落として、茎部分を植え付ける または引き抜かずそのまま頭の葉の部分を切り落とす 硬くなった造形材や崩れやすい吸水フォームに生えてる場合(苔壁など) 頭の葉の部分を切り落とす 剪定の時期 苔のボサボサが気になりはじめたら春先や秋口の
1月23日


苔の種類と生息場所
テラリウムの基本 前回の記事はこちら: 苔の特徴 植物は種子で増えるもの・胞子で増えるものがあり 胞子で増えるのはシダ植物とコケ植物。 「コケ植物」について深掘りしてみます。 白駒の池のホソバミズゴケ 古生代の進化 4.44億年前- 4.16億年前までに植物の陸上進出が始まる。 最初に陸上に進出したのが維管束を持たないクックソニアという生物。 コケ植物シダ植物の共通の祖先と考えられている。 現在コケ植物は世界に2万種、日本には1700種あると言われている。 コケ植物の中には苔類(たいるい)、蘚類(せんるい)、ツノゴケ類の分類があり、姿形様々。 世界の約10%の種類の苔が日本に生息している 長い歴史の中で進化して増え続け、湿気に満ちた日本の気候で苔は発展を遂げる。 苔は江戸時代には「木毛」と呼ばれ 種子植物を含めて木の周りに生える小さな草花は総称して木毛と呼ばれた。 その後明治頃から植物についての研究が進み植物のグループは細分化される。 苔の種類と生息場所 コツコツと観察を続ければ数十種類なら見つけられます。 どんなところにどんな苔が生えているのか
1月7日


苔の特徴
テラリウムの基本を書いています。前回の記事はこちら: テラリウムの基本⑤テラリウムの構造 テラリウムに使用される苔の特徴 テラリウムの基本⑥苔の特徴 種子で増える植物と、胞子を飛ばして増える植物があり、コケは胞子のほう。 苔を含む、胞子で増える植物とは? 胞子で増える植物の特徴 シダ植物とコケ植物の2つがあり特徴によって分類される。 シダ植物には維管束があり根茎葉の区別がつきます。 一方コケ植物は維管束がなく根茎葉の区別がない。 コケ植物は雌雄異株の場合、雌株が胞子を飛ばし 種子植物は雄株が花粉を飛ばす 胞子が乾燥に弱くシダとコケは日当たりが悪く湿った場所に生息する 苔を地面に留めさせる仮根(かこん) 土や岩にしがみつくための仮根という種子植物の根のような役割の部分がある 種子植物の根っこは水分と栄養分を吸い上げるが コケ植物は体全体で水分を補給 苔の仮根は水分を補給する役割のためにあるのではなく 体を地面に固定(着生)させるために根のような形をした茎の一部。 仮根を切っても、コケは新芽を出します。 苔にはこういった、たくましい面が多々あります。
2025年12月23日


テラリウムの構造
テラリウムの基本シリーズ。前回の記事はこちら: テラリウムの歴史 テラリウムの言葉の意味と構造、使用する素材について シダを入れた中型テラリウム テラリウムの構造 テラリウムの言葉の意味 水槽内に陸地の自然を再現して作るレイアウトのこと テラはラテン語で大地、リウムはひとつの空間の意味 親指サイズの小瓶から温室サイズまで、幅広くテラリウムと呼びます。 ちなみに「アクアリウム」は水が入った水槽(空間)のレイアウトのこと。 この他にも動物を入れる水槽のレイアウトをビバリウム 熱帯の植物を入れて多湿環境を再現するパルダリウムなど いろいろあります。 テラリウムの構造 テラリウム内で蒸発した水は水蒸気として空気中に分散 湿度と温度が外気に左右されにくく一定であるため植物にとっては快適な環境に 水やりが少なくて済むため管理が楽で、半永久的に水やり不要な構造のテラリウムも存在します。 景観づくりと素材 土、砂、岩、流木などで陸地の景観を作る コケ、シダ植物、抽水植物(水面を作る場合)で山地の林の一角やその生態系を再現したり 熱帯・亜熱帯原産の植物を木や岩に着
2025年12月22日


テラリウムの歴史
テラリウムの基本について 前回の記事はこちら: テラリウムの置き場所・適した環境 テラリウムの言葉の意味や定義、歴史について テラリウムの歴史 テラリウムの植物は病気や寒さからも守られる。 始まりは偶然 イギリス人のナサニエル・バグショー・ウォードが1829年頃に発明したガラス器 「ウォードの箱」がテラリウムのはじまり 当時ロンドンの大気汚染の影響で育てていたシダを枯らしてしまうが 峨の繭を入れたボトルの中のシダは枯れずに成長していると気付いた。 このことから容器内での植物育成が可能なこと 植物が外気の影響を受けずに元気に育つことを発見 その後「ウォードの箱」は大気汚染された都市で蘭の育成に使用され 熱帯・亜熱帯の植物を採取して西洋諸国に持ち帰るプラントハンターに重宝されるように 当時のテラリウム容器の資料を見ると 観葉植物を飾るための大きなガラス製ケースで装飾もきらびやか この時代から観葉植物を容器内で育てて楽しむ習慣があったという その後ウォードの箱は植物を長持ちさせる機能的な役割だけではなく 容器の中で自然風景が再現されるように変化する 自
2025年12月20日
bottom of page
